FP3級は難易度が低い?試験主催団体の選び方や申し込み方法まで徹底解説!

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目次
  • FP3級は誰でも受けられる?受験資格は?
  • 「きんざい」と「日本FP協会」どっちを選ぶべき?
  • FP3級の難易度は低い?独学で合格できる?
  • FP3級は就職や転職に使える?
  • FP2級・1級へ進むにはFP3級の資格が必要
  • FP3級の試験内容
  • FP3級試験の申込方法
  • FP3級試験当日の流れ
  • FP3級試験のまとめ

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「FP3級を受験したいけど、初めてだから不安…」
「試験の内容について、いまいちよくわからない」
「どの実施団体を選べば良いのかわからない」

初めてFP試験を受ける場合、上記の疑問や悩みを抱えているひとも多いはず。

本記事を読めば、FP3級の試験内容から申込方法まで、全てが分かります!

FP3級試験の受験を検討している人は、試験についてしっかりと理解したうえで、

受験申込や試験対策に進みましょう!

FP3級は誰でも受けられる?受験資格は?

FP(ファイナンシャル・プランナー)は、主に個人の資産設計・運用・管理およびこれらに係る相談・コンサルティング業務を行います。

日常生活における家計・税金についての相談を受けたり、相談者の現状を踏まえて保険や資産運用などについてのアドバイスを行ったりと、お金に関する幅広い知識が必要です。

そんなFPの業務についての知識やスキルを証明するのが「FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士」という国家資格。

FP技能士は、1級〜3級までのランクに分けられています。

なかでも、FP3級は、正式名称=「3級FP技能士」という国家資格です。

基本的に、試験は毎年1月・5月・9月の3回実施されます。

受験資格は特に定められておらず、学生・社会人・老若男女問わず誰でも受験可能です。

FP3級試験では、個人のライフプラン・資金計画・保険・税金・投資・不動産・相続など、お金についての幅広い知識が問われます。

よって、金融業界や保険業界に従事する人だけでなく、他業種の社会人・学生・主婦など、年齢や業界を問わず様々な層が受験する資格です。

FP3級試験は、学科試験と実技試験で構成され、両方に合格すると「3級FP技能士」の資格を取得できます。

「きんざい」と「日本FP協会」どっちを選ぶべき?

「きんざい」と「日本FP協会」は、実技試験が違う

実技試験科目の違い

  • きんざい:「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」から1つ選択

→保険業界に従事している、または従事しようとしている人におすすめ

  • 日本FP協会:「資産設計相談業務」のみ

→FP初学者、難易度が低い方を選びたい人におすすめ

実技試験の難易度の違い

きんざいの方が、専門的な内容が出題され、難易度が高い傾向にある。

FP3級試験の実施団体には、「きんざい(一般社団法人 金融財政事業研究会)」と「日本FP協会」の2つがあります。
どちらで受験しても取得できる資格は同一です。

試験科目には学科試験と実技試験があり、学科試験では実施団体に関わらず共通の問題が出題されます。

きんざいと日本FP協会の違いは、主に実技試験です。

きんざいの実技試験科目は、「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」から1つ選択、日本FP協会は「資産設計相談業務」のみとなっています。

実技試験の難易度は、きんざいの方が高い傾向にあります。
それぞれの実技試験の内容については、以下の表をご覧ください。

それぞれの実技試験について、過去問を見ながら詳しく解説していきます。

これを参考に、自分に合った試験を見つけましょう。

きんざいのFP3級実技試験

きんざいが実施するFP3級実技試験「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」について詳しく解説していきます。

※きんざいが公開する過去問の詳細は、以下をご覧ください。

きんざいの過去問を見る

個人資産相談業務

個人資産設計業務では、家計・資産・税金・不動産・相続などの個人顧客のお金に関する相談に対して分析し、解決策を検討します。

出題範囲は、学科試験の範囲を網羅しており、日本FP協会の実技試験と範囲はほぼ同じですが、きんざいの方がやや難易度が高い印象です。

きんざいのFP3級実技試験「個人資産相談業務」の過去問をご紹介します。

きんざい実技試験・個人資産相談業務①【遺族基礎年金】
会社員のAさん(39歳)は、妻Bさん(38歳)、長男Cさん(10歳)および二男Dさん(6歳)との4人暮らしである。Aさんは、自分に万一のことがあった場合に、妻Bさんが受給することができる公的年金制度の遺族給付について知りたいと思っている。また、まもなく保険料の徴収が始まる公的介護保険の保険給付についても確認
しておきたいと思っている。
そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。

<Aさんの家族構成>
Aさん : 1982年11月14日生まれ
会社員(厚生年金保険・全国健康保険協会管掌健康保険に加入)
妻Bさん : 1984年6月20日生まれ
国民年金に第3号被保険者として加入している。
長男Cさん: 2012年6月1日生まれ
二男Dさん: 2016年1月4日生まれ

<公的年金加入歴(2022年8月分まで)>

※妻Bさん、長男Cさんおよび二男Dさんは、現在および将来においても、Aさんと同居し、Aさんと生計維持関係にあるものとする。
※家族全員、現在および将来においても、公的年金制度における障害等級に該当する障害の状態にないものとする。
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

<問>
現時点(2022年9月11日)においてAさんが死亡した場合、妻Bさんに支給される遺族基礎年金の年金額(2022年度価額)は、次のうちどれか。
1. 777,800円+74,600円+74,600円=927,000円
2. 777,800円+223,800円+74,600円=1,076,200円
3. 777,800円+223,800円+223,800円=1,225,400円
出典:FP3級2022年9月_個人資産相談業務問1
きんざい実技試験・個人資産相談業務②【相続】
Aさん(79歳)は、妻Bさん(73歳)との2人暮らしである。Aさん夫妻には、子がいない。Aさんは、妻Bさんに全財産を相続させたいと考えており、遺言の準備を検討している。
<Aさんの親族関係図>

<Aさんの主な所有財産(相続税評価額)>
1.現預金 : 1億円
2.上場株式 : 6,000万円
3.自宅敷地(240㎡) : 5,000万円(注)
  自宅建物 : 1,000万円

(注)「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前の金額
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

<問>
仮に、Aさんの相続が現時点(2022年9月11日)で開始し、Aさんの相続にかかる課税遺産総額(課税価額の合計額―遺産に係る基礎控除額)が1億4,000万円であった場合の相続税の総額は、次のうちどれか。
1. 2,800万円
2. 3,000万円
3. 3,900万円
出典:FP3級2022年9月_個人資産相談業務問14

保険顧客資産相談業務

保険顧客資産相談業務では、保険顧客の属性や加入している保険商品、保有金融資産等に基づき、顧客の相談に対して解決策を検討します。
個人資産相談業務よりも専門性が高く、やや難易度が高いでしょう。
保険業界に従事している、または従事しようとしている人にはおすすめですよ。

では、「保険顧客資産相談業務」の過去問を見ていきましょう。

きんざい実技試験・保険顧客資産相談業務①【生命保険】
X株式会社(以下、「X社」という)に勤務するAさん(59歳)は、専業主婦である妻Bさん(59歳)との2人暮らしである。Aさんは、来年、60歳の定年でX社を退職する予定である。
Aさんは、退職にあたり、現在加入している生命保険を見直して、医療保障や介護保障を充実させたいと考えている。また、退職後の健康保険(現在、Aさんは全国健康保険協会管掌健康保険に加入)についても理解を深めておきたいと考えている。
そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。

<Aさんが加入している生命保険に関する資料>

保険の種類 : 定期保険特約付終身保険(65歳払込満了)
契約年月日 : 2008年10月1日
月払保険料 : 17,200円
契約者(=保険料負担者)・被保険者 : Aさん
死亡保険金受取人 : 妻Bさん

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

<問>
はじめに、Mさんは、生命保険の見直しを検討するにあたって、現時点の必要保障額を試算することにした。下記の<算式>および<条件>に基づき、Aさんが現時点で死亡した場合の必要保障額は、次のうちどれか。
1. 200万円
2. 300万円
3. 700万円
出典:FP3級2022年9月_保険顧客資産相談業務問4
きんざい実技試験・保険顧客資産相談業務②【相続】
個人で不動産賃貸業を営んでいるAさん(70歳)の推定相続人は、妻Bさん(68歳)、長女Cさん(45歳)および二女Dさん(42歳)の3人である。
Aさんは、妻Bさんには現預金および自宅を、長女Cさんには賃貸ビルを相続させたいと考えており、遺言書の作成を検討している。また、Aさんは、現在、生命保険に加入していないため、相続対策として一時払終身保険への加入を検討している。

<Aさんの推定相続人>
妻Bさん : Aさんと自宅で同居している。
長女Cさん : Aさん夫婦と同居し、Aさんの不動産賃貸業を手伝っている。
二女Dさん : 会社員。夫と子の3人暮らし。

<Aさんが保有する主な財産(相続税評価額)>
現預金 : 1億3,000万円
自宅(敷地300㎡) : 5,000万円(注)
自宅(建物) : 1,000万円
賃貸ビル(敷地400㎡) : 1億2,000万円(注)
賃貸ビル(建物) : 6,000万円

(注)「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前の金額

<Aさんが加入を検討している一時払終身保険の内容>
契約者(=保険料負担者)・被保険者 : Aさん
死亡保険金受取人 : 長女Cさん
死亡保険金額 : 2,000万円

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

<問>
Aさんの相続に関する以下の文章の空欄①〜③に入る数値の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。

ⅰ)「妻Bさんが自宅の敷地を相続により取得し、当該敷地の全部について、『小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例』の適用を受けた場合、自宅の敷地(相続税評価額5,000万円)について、相続税の課税価格に算入すべき価額を( ① )万円とすることができます」

ⅱ)「Aさんが加入を検討している一時払終身保険の死亡保険金は、みなし相続財産として相続税の課税対象となります。当該生命保険に加入後、Aさんの相続が開始した場合、長女Cさんが受け取る死亡保険金2,000万円のうち、相続税の課税価格に算入される金額は( ② )万円となります」

ⅲ)「遺言により妻Bさんおよび長女Cさんが相続財産の大半を取得した場合、二女Dさんの遺留分を侵害する可能性があります。仮に、遺留分を算定するための財産の価額が3億6,000万円である場合、二女Dさんの遺留分の金額は( ③ )万円です」
1. ①1,000 ②500 ③4,500
2. ①2,500 ②500 ③9,000
3. ①1,000 ②1,500 ③9,000
出典:FP3級2023年9月_保険顧客相談業務問14

日本FP協会のFP3級実技試験

日本FP協会のFP3級実技試験「資産設計提案業務」の過去問を見てみましょう。
※日本FP協会が公開する過去問の詳細は、以下をご覧ください。

日本FP協会の過去問を見る

FP3級の難易度は低い?独学で合格できる?

初学者でも独学で合格へ!
FP3級合格者の約7割が受験前の「FP知識は「全く」なし」と回答!
FP3級試験の合格者を対象に、弊社独自アンケートを取った結果、
Q.『”FP3級”試験について、資格取得の勉強を始めた時点で、すでにFPの基礎知識がありましたか?』という問いに対して、「FP知識は「全く」なし」と答えた人が全体の約7割にも及びました。

つまり、合格者のなかで受験前にFP知識がなかった人が最も多数派。
初学者の方も、独学で合格を目指せる難易度の低さが、この結果からみてとれますね。
※弊社実施アンケートより

FP3級は、国家資格の中でも比較的難易度が低く、独学で十分合格を目指せる資格です。

独学で合格を目指せる主な理由としては、

  • FP技能検定試験のなかでも最も入門的な資格で、難易度が比較的低く合格率が高い
  • 出題傾向がある程度決まっているため、過去問で対策しやすい
  • 勉強時間が短く、試験の敷居が低い

の3つが挙げられます。

FP3級の合格率は、きんざいが実施する試験で約50%〜60%、日本FP協会が実施する試験で約70%〜80%前後。
国家資格のなかではかなり高い印象ですよね。
FP3級試験は、過去問での対策が行いやすく、過去問を解けば解くほど出題傾向を掴むことができ、理解を深められます。
自分に合ったテキストやWebサイト、アプリなどを活用すれば、より独学での合格に近づくでしょう。
FP3級試験に向けての勉強時間は約90時間前後が一般的です。
毎日2時間勉強すると、2ヶ月かからずに対策ができます。
仕事や授業、家事育児で忙しい受験者にとっては、勉強時間が短いことで試験の敷居がグッと低くなるようです。

FP3級試験の勉強時間については、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ、参考にしてみてください。

過去3年間の合格率の推移

※参考:ファイナンシャル・プランニング技能士資格取得状況|きんざい
※参考:FP技能士の取得者数|日本FP協会
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FP3級は就職や転職に使える?

FP3級の資格を取得したからといって、就職や転職に直接結びつくとは限りません。
ただし、FP3級を受験する意味は大いにあるといえます。
その主な理由は、以下の3つです。

就職・転職活動において、「お金についての知識や勉強意欲がある」というアピールになる

FP3級の資格が直接内定や採用に結びつくことは難しいですが、少なくともFP業務やお金に関する基礎知識を保有していることのアピールにはなるでしょう。
特に、金融・保険・不動産などの業界では、入社後にFP技能士の資格を推奨されることも少なくないため、FP3級を取得しておいて損はありません。

<実際の声>

新卒の就職活動をする方が大学在学中に取得するのは、金融業界ではプラスになると思います。(30代女性・会社員)

就職活動時に、面接でFPを持っていることを褒められたことがあった。金融業界を目指すなら取っておいて悪いことはないと思う。(20代男性・会社員)

FP3級の資格を取得しなければ、「FP技能士」とは名乗れない

FP3級の資格がなくとも、FP(ファイナンシャルプランナー)として、資産設計・運用・管理に関するコンサルティング関連業務を行うことはできます。
ただし、国家資格である「FP(ファイナンシャルプランニング)技能士」を名乗れるのはFP3級・2級・1級の資格を保持する人のみです。
依頼者・相談者の視点で考えると、資格がないFPと比較して、「FP技能士」の国家資格を保持するFPの方が、安心・信頼して相談できますよね。
FPとして業務や事業に従事している人、または従事しようとしている人にとっては、FP3級の資格を取得するメリットは非常に大きいといえます。

<実際の声>

試験を受けたことにより、FPとして独立するための基礎的な知識を得られました。(40代女性・フリーランス)

FP3級試験は、金融業界の人・士業の人・これからFPとして独立や開業を考えているひとにおすすめしたい試験です。(30代女性・会社員)

日常生活において役に立つお金の知識を習得できる

FP3級の資格取得者に独自アンケートを取ったところ、仕事へ活用するかしないかに関わらず、FP3級試験の内容は日常生活や家計の見直しの役に立ったという声が多くありました。

<実際の声>

結婚を機に家計管理を見直すためにFP3級を取得しました。ライフプランや保険、相続まで、生きていく上で必要な知識が身についたと思います。(30代女性・会社員)

フリーランスなので、FP3級受験前は確定申告を役所の人に相談しながら行っていましたが、FP3級取得後は、一人でできると思えました。また、自分自身のライフプランニングや親の老後・遺産問題などをあらためて考える機会にもなりました。(30代女性・フリーランス)

人生において、お金は切っても切り離せないもの。
FP3級の資格は、金融関連以外の仕事に従事する人・学生・主婦など、多くの人のライフプランをより良いものにしてくれる資格であるといえます。

FP2級・1級へ進むにはFP3級の資格が必要

FP3級の受験者のなかには、さらに上位の資格、「FP2級」「FP1級」を目指している方も多いでしょう。
FP3級とは異なり、FP2級・FP1級には受験資格が定められています。
基本的に、FP2級の受験には、FP3級の資格が必要であり、FP1級の受験には、FP2級の資格が必要です。
よって、FPの上位資格へのステップアップとして、FP3級の受験は重要なプロセスとなります。

<参考>FP上位資格へのステップアップ

※参照元:FP技能検定|日本FP協会

FP3級の試験内容

FP3級の試験内容について、詳しくみていきましょう。

試験日程

FP3級の試験日程は、きんざいと日本FP協会で共通です。
基本的には、毎年「1月の第4日曜日」「5月の第4日曜日」「9月の第2日曜日」に開催されます。
2023年度のFP3級試験日程は、以下の通りです。

開催回試験日受験申請期間
第1回 2023年5月28日(日)3/17(金)〜4/17(金)
第2回2023年9月10日(日)7/5(火)〜7/25(火)
第3回2024年1月28日(日)11/14(火)〜12/5(火)

※FP技能検定の試験日程について、詳しくは以下をご確認ください。

2023年度試験日程・科目・受検手数料|きんざい
FP技能検定 試験日程|日本FP協会

試験会場

FP3級の試験は47都道府県の会場で実施され、試験会場はきんざいと日本FP協会で異なります。
受験申請時に選択する、希望の「受検地コード」から、自動的に会場が割り振られ、受験票の送付とともに通知されます。
試験会場を選択することはできません。
参考として、各試験機関が指定している試験会場は、以下をご確認ください。
※申請時に選択した受検地コードと異なる都市の会場が割り振られるケースもあります。

過去の試験会場|きんざい
2023年1月3級・2級 試験会場一覧|日本FP協会

試験時間

FP3級の試験時間は、きんざい・日本FP協会共通で、学科試験が10:00〜12:00の120分間、実技試験が13:30〜14:30の60分間です。

試験科目試験時間
学科試験10:00〜12:00(120分間)
実技試験13:30〜14:30(60分間)
※学科試験は9:30、実技試験は13:00より入室できます。
※学科試験は9:40、実技試験は13:10までに必ず着席してください。

試験範囲

FP3級の試験範囲は、学科試験では試験機関に関わらず共通、実技試験では実施団体・試験科目によって異なります。
FP3級の実技試験は、きんざいにより実施される「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」、日本FP協会により実施される「資産設計提案業務」の3種類です。
共通の学科試験と、3種類の実技試験の試験範囲は、以下の通りです。

より詳しい試験範囲・出題内容に関しては、以下をご確認ください。

ファイナンシャル・プランニング3級 試験科目およびその範囲

出題形式・配点・合格基準点

FP3級試験の出題形式は、学科試験・実技試験ともに筆記のマークシート形式です。
各問の配点について事前の公表はありませんが、各試験の模範解答発表と同時に公表されます。
2023年1月FP3級試験の模範解答の結果によると、以下表のような配点になっています。
また、合格基準点は、学科試験・実技試験それぞれにおいて配点の6割と定められています。

各試験における配点は、それぞれの実施団体の模範解答を参考にしてください。

模範解答|きんざい
試験問題・模範解答|日本FP協会

各試験機関の配点や合格基準に関して、詳しくは以下をご確認ください。

出題形式・合格基準|きんざい
出題形式・合格基準・試験範囲|本FP協会

受験手数料

FP3級試験の受験にかかる受験手数料は、試験機関に関わらず共通で、学科試験4,000円、実技試験4,000円の計8,000円です。
学科試験と実技試験のどちらか一方を受験する場合の受験手数料は、4,000円となります。

合格発表

FP3級試験の合否は、基本的に試験実施月の翌々月上旬に郵送もしくは受験試験機関のHPにて確認可能です。
参考として、2023年1月に行われたFP3級試験の合格発表は、2023年3月2日に予定されています。

FP3級試験の申込方法

FP3級試験は、郵送・インターネットの2種類の方法で申込が可能です。
きんざい・日本FP協会それぞれにおける、FP3級の申込方法について解説していきます。

きんざいのFP3級試験申込方法

インターネットの場合

  1. インターネット受験申請受付システムにアクセス (初めて利用する場合は、②〜⑥の段階を踏みましょう)
  2. 初めて利用する場合は、新規登録
  3. 利用規約を確認し、「同意する」を選択
  4. 受信可能なメールアドレス等を入力し、「登録開始用メール送信」を選択
  5. 届いたメールに記載のURLをクリック→「登録開始」
  6. 必要情報を入力→登録
  7. 登録した情報を元にログインする
  8. 受験する試験の種類を選択
  9. 受検申請に関する注意事項の確認
  10. 個人申請、団体申請の別を選択
  11. 受検科目・免除申請・受検地選択
  12. 受検書類等送付先入力
  13. 支払方法選択・必要情報入力
    (コンビニ払いまたはクレジットカード払い)

郵送の場合

  1. 郵便申込から受験申請書をダウンロードする
  2. 受験申請書の説明事項や記入例をよく読み、記入する
  3. 入金締切日までに受検手数料の支払を行う
  4. 受検手数料の振込金受取書またはご利用明細(コピー可)を添付し、郵送する

※きんざいが実施するFP3級試験の申込について、詳細は以下をご確認ください。

受検手続について|きんざい

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日本FP協会のFP3級試験申込方法

インターネットの場合

  1. 3級FP技能検定 申請・照会・変更にアクセスする
  2. 「個人受験者として申請する」の「申請・照会・変更」を選択
  3. 画面に従って申込を進める
  4. 支払い方法選択・必要情報入力
     (コンビニ払いまたはクレジットカード払い)

郵送の場合

  1. 受検申請書(試験要項)を入手する
     ※受検申請書の入手方法
      ①試験事務課より郵送(郵送の申し込みはこちら
      ②日本FP協会認定教育期間で入手(送付は不可)
  2. 受検申請書に記入する
  3. 受検手数料を振り込み、支払い明細書(コピー可)を申請書に貼付する
  4. 受検申請書送付専用封筒に入れ、郵便局窓口で「簡易書留」にて送付する
     ※受検申請締切日の消印有効

※日本FP協会が実施するFP3級試験の申込について、詳しくは以下をご覧ください。

3級・2級FP技能検定 受検申請方法|日本FP協会

FP3級試験当日の流れ

FP3級試験の当日は、以下の持ち物を忘れないようにしましょう。

試験当日の持ち物

  • 受検票
  • 本人確認書類
  • 筆記用具(HB以上の鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム)
  • 計算機
  • 腕時計(音の出るもの、通信機能を有するものは不可)

※当日の持ち物について、詳しくは以下をご確認ください。

試験当日|日本FP協会

FP3級試験の学科試験は10:00から、実技試験は13:00から開始します。
試験についての説明が行われるため、学科試験を受験する人は9:40までに、実技試験を受験する人は13:10までに着席しましょう。
また、試験の解答が早く終わった場合、試験開始後60分経過以降、試験終了1分前までであれば途中退出が認められます。
その他、時計や計算機の使用については試験官の指示を守るようにしましょう。
FP3級試験の模範解答は、試験当日の17:30より、試験問題は翌営業日の10:00よりHPにて公開されます。
ぜひ自己採点・復習に取り組みましょう。

FP3級試験のまとめ

FP3級試験について、おさらいしましょう。

FP3級は、国家試験の中でも比較的合格率が高く、独学で十分合格を目指せます。
FP3級を取得すれば、お金に関する基本的な知識を網羅できるだけでなく、さらに上位の資格であるFP2級・FP1級へのステップアップとして、しっかりとした土台固めが可能です。
試験実施機関には、きんざいと日本FP協会がありますが、2機関の違いは実技試験。
より保険に特化した内容を学びたい場合は、きんざいの「保険顧客資産相談業務」、それ以外の方は難易度や過去問を見て決めるのがおすすめです。
また、学科試験・実技試験、両方の対策において、過去問の演習は重要。
繰り返し過去問を解けば出題傾向を掴めるので、より合格に近づくでしょう。
本記事でFP3級試験について理解した後は、ぜひ、過去問の演習に進みましょう!

出典:一般社団法人金融財政事情研究会ファイナンシャル・プランニング技能検定3級学科/実技試験(許諾番号2212K000001)

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